ピノキオが人形の街で目覚める。ただしこの物語に、優しいおとぎ話の気配はない。暴走した人形と疫病に崩壊した街クラットを舞台にした『Lies of P』は、韓国NEOWIZのRound8 Studioが手がけたダークファンタジーのソウルライクです。Steamでは「非常に好評」を獲得し、ソウルライク好きの間で「フロム・ソフトウェア以外でここまで作り込まれた作品は珍しい」と語られる一本になりました。この記事では、日本語で快適に遊べるのか、海外の評価はどうなのか、自分のPCやSteam Deckで動くのかを、順に確かめていきます。
Lies of Pとは?基本情報・日本語対応状況
| 項目 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| タイトル | Lies of P(ライズ オブ P) | Round8 Studio / NEOWIZ |
| ジャンル | アクションRPG・ソウルライク | アクション、アドベンチャー、RPG |
| 開発 | Round8 Studio | 販売:NEOWIZ |
| リリース日 | 2023年9月18日 | Steam日本語ストア表示 |
| 定価(Steam) | 8,360円 | 2026年10月時点、セールなし |
| 日本語対応 | 公式対応(インターフェース・字幕対応、フル音声は英語) | 日本語のフル音声はなし |
| Steamレビュー | 非常に好評(全言語 59,505件) | 2026年10月時点 |
| Steam Deck互換性 | プレイ可能 | Steam Deck互換性:プレイ可能 |
主人公は人形の少年P。目覚めた先は、かつてベル・エポックの華やかさに沸いた人形の都クラットです。いまや街は人形の暴走と石化病と呼ばれる疫病に蝕まれ、生き残った人々はホテル・クラットに身を寄せています。Pは製作者ゼペットを探し、人間になるための旅に出ます。物語の出発点は誰もが知る童話ですが、描かれるのは欲望と嘘と裏切りが絡み合う、かなり大人向けの寓話です。

日本語でプレイできる?日本語化Modの有無
日本語は公式対応です。インターフェースと字幕が日本語化されており、ストーリーの選択肢やアイテム説明も日本語で読めます。音声は英語のみですが、字幕で内容は十分に追えます。英語が苦手な人でも、システムや物語の理解でつまずく心配は小さいでしょう。有志の日本語化Modを探す必要はありません。なお、選択肢で「嘘をつくか、正直に答えるか」を選ぶ場面では、日本語のニュアンスが結末に直結するため、公式の日本語訳で遊べる価値は大きいです。
どんなゲーム?Lies of Pの3つの魅力・システム解説
魅力①:嘘と真実の選択が結末を変える物語
本作の核は「嘘」のシステムです。会話の要所で、相手を気遣って嘘をつくか、残酷でも真実を告げるかを選べます。嘘を重ねるほどPは人間らしさを増し、物語の展開や到達する結末が変わります。単なる善悪の二択ではなく、嘘が誰かを救うこともあれば、後で取り返しのつかない亀裂を生むこともあります。登場人物は皆、何かを隠しています。ホテルの生存者たち、仮面の商人、赤いキツネと黒猫のコンビ。彼らの言葉をどこまで信じるか、プレイヤー自身の判断が物語の手触りを決めます。周回プレイでは、別の選択をしたときの反応の違いを確かめる楽しみもあります。
魅力②:武器を組み立てる自由度と、ガード・パリィの駆け引き
戦闘は回避とガード、そして敵の攻撃に合わせるパーフェクトガードが中心です。敵の体勢を崩して致命の一撃を入れる流れは、ソウルライクの王道でありながら、テンポが心地よく調整されています。特徴的なのは武器の組み立てです。刃と柄を別々に組み合わせられ、同じ刃でも柄を変えれば攻撃モーションや性能が変わります。さらに左腕にはリージョンアームと呼ばれる義手があり、フックで敵を引き寄せたり、火炎放射で広範囲を焼いたりと、戦況に応じた使い分けができます。重い大剣で一撃の重さを楽しむか、素早いレイピアで手数を稼ぐか。自分の手癖に合う組み合わせを探す過程そのものが、本作の大きな楽しみです。ボス戦は容赦がありませんが、武器と義手とレベル上げの組み合わせで突破口が見つかる設計で、理不尽さよりも「次はこうしよう」という前向きな気持ちが残ります。
本作はパリィや回避のタイミングが勝敗を分けるため、手に馴染むコントローラーがあると集中しやすくなります。PCで使える定番コントローラーはこちら。
Xbox ワイヤレス コントローラー
魅力③:ベル・エポックの美しさと狂気が同居するクラットの街並み
クラットの街並みは本作のもう一人の主役です。19世紀末ヨーロッパの華やかさを思わせる建築、オペラハウス、駅、工房の並ぶ通り。その美しさの上に、血と錆と人形の残骸が重なります。音楽も印象的で、レコードで流れる甘い旋律が、戦闘の緊張感との対比を際立たせます。エリアのつくりは一本道に近いものの、脇道に隠された武器や素材、短い会話の断片が探索のご褒美になります。『Bloodborne』や『ダークソウル』シリーズが好きな人には、雰囲気の近さが強く響くはずです。一方で、本作は独自のシステムと物語で立っているため、元ネタを知らなくても十分に楽しめます。DLC「Lies of P: Overture」では本編以前の物語が描かれ、ボスラッシュや難易度調整も追加されました。本編を遊び終えた後の続きとしても、気になる存在です。

海外の評価・リアルな口コミレビューまとめ
Steamの全言語レビュー総数は59,505件で、評価は「非常に好評」です。直近のレビューも800件で「非常に好評」となっており、発売から時間が経った現在も評価が崩れていないことが分かります。ただし日本語のレビューだけを見ると382件で「やや好評」となっており、全言語の評価と日本語の評価には温度差がある点には注意が必要です。以下の口コミは、海外のレビュー全体の傾向を要約したものです。
高評価・ポジティブな口コミ
海外のレビューで繰り返し挙がるのは、戦闘の手応えと完成度の高さです。「パーフェクトガードが決まったときの快感が格別」「武器の組み立てが奥深く、ビルドを考えるだけで楽しい」「街の雰囲気と音楽が素晴らしく、歩いているだけでも絵になる」といった声が目立ちます。ボス戦の演出や、物語の選択が結末に影響する仕組みも好評で、ソウルライクのファンからは「非フロム作品の中でも屈指の出来」と評されることが少なくありません。
気になる点・低評価の口コミ
一方で、気になる点もはっきりしています。まず難易度の高さです。序盤のボスで何度も敗北する前提のつくりで、ソウルライクに慣れていない人には門前払いに感じる場面があります。次に、一本道に近いエリア構造を物足りなく感じる声があります。入り組んだ立体マップや、思わぬ場所への近道を期待すると、やや直線的に感じるでしょう。また、一部の敵やボスの攻撃が激しく、カメラやロックオンの挙動に戸惑うという指摘もあります。物語の人物関係がやや淡白に感じられるという声もあり、登場人物の掘り下げを期待しすぎると物足りなさが残るかもしれません。ただし、こうした指摘は「欠点」というより、ジャンルの作法に由来するものが多く、ソウルライクの流儀を理解していれば許容範囲に収まるという意見も多く見られます。
推奨スペックと動作環境|普通のPCやSteam Deckで動く?
カクつきなく快適に遊びたい方へ。本作をフルHD・高フレームレートで遊ぶなら、10万円台から手に入る高コスパPCがおすすめです。
| 項目 | 最低スペック | 推奨スペック |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64bit | Windows 10 64bit |
| CPU | AMD Ryzen 3 1200/Intel Core i3-6300 | AMD Ryzen 3 1200/Intel Core i3-6300 |
| メモリ | 8 GB RAM | 16 GB RAM |
| グラフィック | AMD Radeon RX 560 4GB / NVIDIA GeForce GTX 960 4GB | AMD Radeon RX 6500 XT 4GB / NVIDIA GeForce GTX 1660 6GB |
| DirectX | Version 12 | Version 12 |
| ストレージ | 50 GB の空き容量 | 50 GB の空き容量 |
3Dアクションとしては中程度の要求で、ここ数年のミドルクラスGPUがあればフルHDで快適に遊べます。グラフィックボード非搭載の一般的なノートPCでは、画質を大きく落としても厳しい場面が多く、据え置きのゲーミングPCか、ある程度のGPUを積んだノートPCでのプレイが現実的です。ストレージは50GBほど必要なので、空き容量の確認も忘れないでください。なお、Steamの推奨CPU欄は最低スペックと同じ表記になっており、推奨の目安としてはメモリ16GBと上位GPUの組み合わせを重視して判断するのが安全です。
Steam Deck互換性は「プレイ可能」です。携帯機でも動作しますが、文字の小ささが気になる場面があるという報告があります。設定を中〜低に調整すれば比較的安定して動くという声が多く、ベッドやソファで少しずつ進めたい人には向いています。ただし、パリィのタイミングが重要な本作では、大画面と安定したフレームレートで遊ぶ方が快適な場面もあります。
Steam Deckで遊ぶなら、容量拡張用のmicroSDカードがあると安心です。
SanDisk microSDXC 512GB
まとめ:Lies of Pはこんな人におすすめ!
- ソウルライクや『Bloodborne』のようなダークな世界観が好きな人
- 嘘と真実の選択で物語が変わる、重厚なシングルプレイを求めている人
- 武器の組み立てやビルド考察をじっくり楽しみたい人
美しい街並み、歯ごたえのある戦闘、そして嘘をめぐる物語。どれか一つでも心に引っかかったなら、クラットへの旅は損になりません。まずはストアページで価格と動作環境を確認し、自分の環境に合うかどうかを確かめてください。
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